「白い花と鳥たちの祈り」

 

 

第22回小説すばる新人賞を受賞したデビュー作。

 

学校や家族のなかで居場所のなさを感じている中学生のあさぎと、

人間関係に困難を感じて生きてきた郵便局員の中村の出会い。

 

2人が実際に言葉を交わす場面は少ないが、その出会いが彼ら自身のみならず、

池に投げ込まれた小さな石が起こす波紋のように、彼らを取り巻く人々を

ゆっくりと変えていく。

 

【著者のコメント】

テレビである青年が涙を流す映像を見て、たとえようもなく美しく感じたことが

この物語の原点でした。

 

恋愛や友情を超えた、名づけることのできない男女の関係は、

これからも書いていきたい大切なテーマのひとつです。